セクション7 ヒューマンエラー・概論 -1『概念論』コース000002

セクション7
「ヒューマンエラーの定義を狭くした意義」

以上をお読み頂き、私が、ヒューマンエラーの概念定義をかなり狭くしたことを理解して頂けたと思う。
では、ここまで狭くしたことの意義は何か? すでに浮上していることも含めて次の通り。

1.「a.悪意のある過ち」「b.準ヒューマンエラー」との混同を避けることにより、ヒューマンエラーの原因が捉えやすくなる。このメリットはaやbにまで及ぶ。

2.引き起こされる事故・災害の深刻度合いは同じという想定においては、「a.悪意のある過ち」が最優先、次は「b.準ヒューマンエラー」、次は「c.ヒューマンエラー」という取り組み優先順位をつけて対処することが可能となる。

3.ヒューマンエラーAにおいては、「その時だけ危険性に対する認識が薄れてしまう原因は何か?」という姿勢によって、探求がスピーディに進む。

4.ヒューマンエラーBにおいては、「危険性の認識が、不安全な行動・動作に対する牽制作用や、不安全な状態への対処行動・動作等へとつながる過程を寸断する原因は何か?」という姿勢によって、探求がスピーディに進む。


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