パート3・セクション17 コース000070「人事制度の構築と運営の方法」(MM式チームワーク主義育成型人事制度)

<パート3>

■セクション17「管理職用・人事制度運営マニュアル」

どのように人事制度を運営していくのか、管理職で役職に就く者が分かるように、その方法を伝える情報媒体。前セクションで述べた当人事制度の規定(規程)を前提とし、規定(規程)の別冊として位置づける。

そのため、規定(規程)の内容が定まらない限り、人事制度運営マニュアルの内容も定まらない。
また、規定(規程)が改訂された場合には、人事制度運営マニュアルも改訂されなければならない。

本来の、規定(規程)のあり方、マニュアルのあり方からすれば、ダブルスタンダード(基準の二重化)を避けるために、発行する冊子は一本化すべきである。しかしながら人事制度については、すべての決め事が関連規定書に掲載されているからとはいえ、それらを組み立てて読んだだけでは、制度全体の構造や運営のフローが見えにくい。また、規定(規程)は具体的な決め事を淡々と書くべきものであり、管理職の認識を高めるべく働きかける文章等は掲載できないから、それをカバーする必要もある。そこで、規定の別冊として、人事制度運営マニュアルを作るのである。

規定(規程)との整合性をとりながら別冊のマニュアルを執筆・編集するのは手間が掛かる。ましてや、管理職のみならず全社員に配布される冊子として「チャレンジシート活用テキスト」があり、それとの整合性もとる必要がある。さらには、「人事担当者用・人事制度運営マニュアル」もあり、それとの整合性もとる必要がある。整合性を取るためには、同じ担当者か担当チームが製作・改訂管理していく必要があり、そのため大きな負荷となるが、制度を運営していくためにはやむをえない。

規定(規程)や他のマニュアルとの整合性を取ることに続く、「管理職用・人事制度運営マニュアル」の作り方のポイントは、管理職で役職に就く者の視点に徹して、方法を記述すること。そうしなければ、手間をかけてわざわざ専用のマニュアルを作る意義がない。

管理職で役職に就く者の視点に徹するということは、すなわち、それ以外の者の視点は排除するということである。こう述べると、偏狭な内容になりやしないか?と懸念する人が出てくるかもしれないが、様々な立場からの視点が混ざったマニュアルは、読み解くのに手間が掛かる。最悪、読み手が自分に必要な情報を抽出して再編集しなければならなくなる。それは不親切である。

発行者からすれば「あなたはこうして下さい」という情報発信となるが、読み手には「私はこうする」といった理解が容易な方法の記述をしてこそ、当マニュアルを作る意義がある。

同様のことが、次セクションの「チャレンジシート活用テキスト」やそのあとの「人事担当者用・人事制度運営マニュアル」についても言える。


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