セクション4 コース000700「社員教育概論-1『社員教育の定義とポイント』」

■セクション4「まとめ」

以上にて、社員教育概論-1「社員教育の定義とポイント」を終える。
他のコースではたいてい、まとめとしてポイントを述べるが、当コースではメインテーマとして述べ終えてしまっている。ついては、以上の中で、特に重視すべきことをさらに述べて、当コースを終えることとしよう。
特に重視すべきこととは、やはり何と言っても、3-2「教育を行なう者自身が、社会正義の実現に積極的であること」だと私は思う。

セクション2で述べたように、「教育」が目差す望ましい姿とは、教育を行なう者自身の価値観や都合等にとって望ましい姿を言う。だから、その価値観や都合が、社会正義に反したものであった場合に、その「教育」が成功しでもすれば、大変なことになる。実際、正義に反した価値観や都合に基づき人を育てた組織が、育てた人たちを動員して人道に反する活動や反社会的活動、不正行為等を行なうことがある。これは「教育」が悪い意味で成功したことになる。

ともかく、「教育」は、善きにつけ悪しきにつけ人を大きく変容させる。それだけに、教育を行なう者自身が、社会正義の実現に積極的であることが強く求められる。
3-2でも述べたように、該当法律がない事柄に関しては、何が正義で何が正義でないか、適切な判断が難しい場合もあろう。しかし、法の根本精神を汲み取ろうとする意志さえあれば、たとえ該当法律がない事柄であっても、類推することで、正しく判断ができるはずである。
この点、コンプライアンス教育を優先的に実施する企業の増加傾向は歓迎でき、社員教育の全般的発展にも期待できよう。

では、次以降のコースにて、「基礎能力開発基準一覧」や「『研修』『訓練』の要領・手法」「一見『教育』には思えない教育の要領・手法」等々について個別に語る予定を告げ、シリーズ最初のコースを終了する。
また、他のコースにてお会いしましょう!


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